「機械学習を行って人工知能(AI)を実行した」
この事実は、機械学習においてある条件を満たした場合は正しく、その条件を満たさない時は間違っています。
機械学習は人工知能(AI)のみならず、多変量解析・パターン認識でも適用される基本的な手法です。 従って、「機械学習を行って多変量解析・パターン認識を実施した」ということも発生します。
機械学習は多変量解析・パターン認識および人工知能(AI)の両方で適用される基本的な手法です。 但し、機械学習には様々な手法が存在しており、実施目的(多変量解析・パターン認識および人工知能(AI))に従って適用される手法が異なります。
・人工知能(AI)用の機械学習を適用 ⇒ 人工知能(AI)の適用
・多変量解析・パターン認識用の機械学習を適用 ⇒ 多変量解析・パターン認識の実施
以上のように、人工知能(AI)を実施したという場合と、多変量解析・パターン認識を実施した時とでは機械学習の手法が異なっています。 この差異については、改めて本ブログにアップ致します。
現在、機械学習を行ったから人工知能(AI)を実施したという免罪符的な詭弁が用いられている場合が多いように感じます。 人工知能(AI)を実施するにはサンプル数が多くなければならない、要因解析が困難等の問題があり、これらの解決にはかなりの工夫が必要となり、様々な解決すべき困難を伴います。 このために、少ないサンプルや要因解析等の問題を解決可能な多変量解析・パターン認識を適用するのですが、人工知能(AI)を実施したと宣言することが必要な場合に、機械学習が免罪符として利用されます。
「線形重回帰も機械学習を行っているから、人工知能(AI)を実施した」あるいは「人工知能は機械学習を実施しているので、多変量解析・パターン認識を行った」ということを主張することは間違いであることは明確ですね。 プーチン大統領が言う「我々はネオナチと戦っている」と主張するのと大きな差異はないですね。 機械学習の種類を意識しないとこのような結論に至ることになります。
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