2022年4月3日日曜日

機械学習深層学習の違い:
多変量解析・パターン認識とAI の学習の違いについて

  先に報告したAI-SHIPSシンポジウム(AIを用いた新たな毒性予測に向けて、AI-SHIPSプロジェクト― 事業の成果と今後の展望 ―)において、機械学習をしているのでAIであるという偏った、誤った考えを持っていることが明らかになりました。 これは、AIに対応する機械学習を実施していれば正しいのですが、多変量解析・パターン認識で展開されている機械学習と同様な手法を用いれば間違った適用をしていることになります。 AI-SHIPSに限らず、化学分野では機械学習をすればAIであると称し、実質的には一般的な多変量解析・パターン認識を実施していることが多いようです。


 この定義に従えば、機械学習をすれば総てAIであり機械学習をすればすべて多変量解析・パターン認識と言えることとなり、明らかに矛盾してきます。 この矛盾は機械学習に関する理解が不十分であるために発生すると考えます。
 機械学習をすればAIであるという自分に都合の良い/間違った主張や観点は、今後の真のAI展開において不適切なものとなりますので、本ブログにて機械学習について考察いたします。

 



2024年度のノーベル賞について。ノーベル賞の受賞対象範囲や該当分野が大きく変化した。

  今回のノーベル物理学賞はAI 関連研究に授与されました。これは、従来のノーベル物理学賞の受賞範囲には無い範疇で、物理というよりは情報学分野であり、しかもアルゴリズムに関する研究という点で、ノーベル賞の選考委員会が時代を変える新たな分野にも展開しようとする大きな流れを示すものと...